増加する危険ドラッグに関する事件

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
危険ドラッグは、以前は「脱法ドラッグ」と呼ばれ、「合法ハーブ」「お香」「アロマ」などと称して売られていました。その危険ドラッグを使用し、意識障害等を引き起こして死亡したり、自動車事故を起こしたりするケースが多発してきていて、取り締まりも強化されています。

社会的大問題となっている危険ドラッグ

東京・池袋の繁華街での車の暴走、新宿のビルの屋上で暴れて転落死など、「脱法ドラッグ」とか「合法ハーブ」と呼ばれてきた薬物の使用によって、都内での救急搬送が、この5年半で1,129人といったニュースがテレビや新聞で報道されています。警視庁によるとその検挙者数だけを見ても2011年の6人から、2013年の176人と30倍に膨れ上がっています。そこでいよいよ国もようやく重い腰をあげて、今まで「脱法ドラッグ」とか「合法ハーブ」と呼ばれてきた薬物に対し、その危険性を国民に強く認識してもらうため、「危険ドラッグ」と名づけることになりました。さらに警視庁のデータによると2014年8月4日現在、2012年以降危険ドラッグの使用により死亡した人は、少なくとも41人にのぼっています。危険ドラッグは、「1度だけ」のつもりが再び同じ感覚を味わいたくなり、繰り返し薬物に手を出すようになる依存性があり、さらに繰り返し使用で一回使用量がどんどん増えていく耐性もあり、非常に危険です。危険ドラッグは、法の網をくぐりぬけるために巧妙に販売されていて、「お香」「バスソルト」「ハーブ」「アロマ」といったように、ヒトの体に使わない雑品という目的で偽装して販売されたりしています。


進んでいく危険ドラッグつぶしの規制強化

覚醒剤、麻薬、大麻などについては違法とされてきたので、規制薬物として取り締まることができてきました。しかし、これらに化学構造を似せてつくられたものとして「合法」「脱法」等の名前をつけて危険ドラッグが市場に出回るようになりました。そこで2013年2月には成分が似た物質もまとめて規制対象とできるように「包括指定」を行い「指定薬物」として規制の網にかけてきました。危険ドラッグは、急性毒性の他に依存症候群になり精神症状がでてきたり、交通事故等での他者への危害も懸念されるようになってきています。
さらに規制強化され、指定薬物については2014年4月1日からは、製造・輸入・販売・授与だけでなく、所持、使用なども禁止され重い罰則が課されようになりました。危険ドラッグにはまだ指定されていなくても、使用実績がないだけにかえって麻薬や覚醒剤より危険な成分も多くあり、そうした意味でもまさに危険なドラッグなのです
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