移り変わっていく薬局の役目と薬局3.0

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
薬学教育が6年制になり、在宅医療、病棟業務、チーム医療への参加、治験といったように薬剤師が活躍する分野も広くなってきています。それに伴い、薬局・薬剤師にも質の高い知識と技術が求められるようになってきています。薬局においても一昔前は、街の小さな薬局であったものが、医療提供施設として様々な機能が求められるようになってきています。

時代の流れで変わる新しい世代の薬局3.0

薬局3.0という言葉は、ファルメディコ株式会社の代表取締役社長で医師でもある狭間氏が、平成18年に薬局のあるべき姿ということで提唱した言葉です。従来の処方箋調剤に加えて、少子高齢化社会をむかえて在宅療養支援やプライマリケアにも積極的に参画できる次世代型薬局ということで薬局3.0というコンセプトができあがっています。つまり薬局3.0は、医薬分業が進んでいく中で、成長していく薬局の世代というべきものです。第一世代にあたるのが薬局1.0で、昔ながらの街の小さな薬屋さんといったものです。それが医薬分業推進により保険薬局が広まっていきました。これが第2世代の薬局2.0に当たるもので、病院との距離といった立地条件に加え、調剤の速さや正確性、待合室の快適さといったところで差別化を図ってきた時代になります。そしてこれから少子高齢化時代を迎えるにあたって求められているのが、第3世代の薬局3.0で、要介護の高齢者に対する服薬支援や在宅活動、薬剤配送、健康機器サービス・バイタルサインチェックといったような分野での差別化が図られていくことになります。介護施設や在宅ケアももちろんそうですが、単に調剤や薬の配達だけにとどまらず、地域医療と一体化した新しい世代の薬局の時代という意味で、薬局3.0という言葉が使われるようになってきています。


これからの時代の薬剤師3.0に必要な素質

薬局3.0と対応するように、薬剤師1.0、薬剤師2.0、薬剤師3.0というような言い方をすることがあります。薬剤師1.0は、街の薬屋さんのように日用雑貨を売って生計を立てていた時代の薬剤師で、ドラッグストア等はその延長線上にあるとも言えます。薬剤師2.0は、医薬分業という大きな流れによって薬剤師が保健薬局で調剤するようになりましたが、調剤して薬を販売する薬剤師の時代ということで薬剤師2.0と言われます。今後、包括的な医療の中でバイタルサインのチェックや在宅医療にも薬剤師が積極的に関与していくことになり、こうした地域医療の一員として広く薬剤師が活躍していく時代の薬剤師ということで薬剤師3.0があります。薬剤師3.0を考えていく一つの指標となっているのが国際薬剤師・薬学連合(FIP)により規定された『7つ星薬剤師』の考え方で、その能力としてケア提供、決断、伝達、管理、障害学習、教育、リーダー、研究者といった素質が必要とされています。
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