若者の社会問題ともいえる新型うつ病

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
新型うつ病は、非定型うつ病のことで、最近特に10~30代女性を中心に若い世代の勤労者に増えてきていることから、新型うつ病と言われています。従来の定型うつ病とは違い、同じうつ病でも症状がかなり違っています。従来型のうつ病は自責的な傾向が強いのとは対照的に、新型うつ病は責任は他人に転嫁する傾向があります。

従来のうつ病とは全然ちがう新型うつ病

定型うつ病は、メランコリー型うつ病とも言われ、数週間から数ヵ月気分が落ち込んだまま、食欲がなかったり早朝に目が覚めてしまったりします。これに対し、新型うつ病は、気分の落ち込みはあるものの、楽しいこと等があると気分が一転して良くなります。大きな特徴としては、自分の好きな仕事や趣味のときだけは元気になり、食欲もあります。従来のうつ病とは逆で自責感は少なく、逆に責任を他人に転嫁する傾向が見られます。さらにうつ病で休職すること自体にあまり抵抗を感じておらず、休職中の手当てや社内制度のことは細かく調べ上手に利用する傾向があると言われています。新型うつ病は、決められた分類はありませんが、不機嫌な気分が続くディスチミア症候群、過食や倦怠感があり人間関係に過敏な非定型うつ病、軽度発達障害を背景に持つコミュニケーション障害による発達障害型の3つに大きく分けることができます。


診断において仮病との見極めも大切

新型うつ病の原因ははっきりわかっていませんが、良い子症候群、コミュニケーション能力の低さ、対人関係経験の少なさ、社会秩序重視から個人主義への社会変化、未熟な人格形成などがあげられています。会社を休職し、自宅で次の就職のための勉強をしていたり、レジャーに出かけたり友人との飲み会に参加していたりします。向精神薬はあまり効かず、カウンセリングが有効なケースが多いと言われています。

確かに真面目に働いている上司や同僚からすれば、ズルイ・サボリだ・ふざけるなと思いたくなる気持ちもわかります。専門家の間では、新型うつ病自体を疑問視する意見もあり、職場における若者の未熟さ、精神科医による曖昧な診断書、その安易な治療が大問題と指摘する人もいます。労働安全衛生法では、医師からの診断書があれば、企業側はいくら疑問に感じても、指示に従わなければなりません。医師も患者が眠れないとか食欲がないとか自己申告すれば、それをもとに診断書を書かざるを得なくなり、これを悪用し休職して休みをゲットというケースもあることから、会社にとっても大きな痛手で社会問題にもなっています。本当にうつで苦しんでいる人と、仮病を使って怠けている人をしっかりと区別し診断していく技術というものが求められています。
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