薬局の機能と薬剤師の職能を考える日本保険薬局協会

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
保険薬局の薬剤師に関して、日本保険薬局協会(NPhA)という組織もあります。日本薬学会に比べ、その歴史は2004年設立とまだ浅い状態です。ホームページによると、その目的は「真に国民からの信頼と満足が得られる保険薬局の実現に寄与すること」となっています。保険調剤をする保険薬局の在り方について、足並みをそろえていこうということになっています。

いろいろな立場があり、運営が難しい日本保険薬局協会

日本保険薬局協会の大きな事件としては、以前に日本薬剤師会も退会している大手の調剤メーカー・日本調剤の脱退があります。調剤報酬の一部負担金にポイントを付与する「調剤ポイント」サービスに賛成する日本調剤と、反対派の日本保険薬局協会との意見の対立が原因と言われています。日本の調剤業界の大手が、日本薬剤師会からも日本薬局協会からも独立した独自路線を歩んでいる現状をみると、ここに一枚岩ではいかない業界の難しさというものが表れています。調剤薬剤師の団体として日本薬剤師会がありますが、日本薬剤師会はその立場から、保険調剤を行う薬局薬剤師だけでなく、保険薬剤師ではない病院薬剤師も含めた意見を全体として取りまとめなければなりません。病院薬剤師に関しては別途、日本病院薬剤師会があり、日本保険薬局協会は、これに対し薬局の保険薬剤師の受け皿としての側面もあります。しかし、保険薬局はその規模の違いや地域制の違いから、お互いの利害関係や方針をとりまとめていく面で大変な部分もあるのです。


少子高齢化の時代、ニーズに合わせた薬局機能と薬剤師職能

日本保険薬局協会は、多くの保険薬局が加盟していて、行政と保険薬局との橋渡しや通知情報の伝達のほか、電子お薬手帳などの推進にも力を入れています。ジェネリック医薬品のセミナーやお薬手帳の理解・促進のためのパンフレット作成など、保険薬局の薬剤師に役立つような啓発活動やツール作成を行っています。2015年夏には、日本ではじめての総合的な薬局展示会を横浜で3日間行うことになっていて、患者さんの要望や消費者のニーズ、薬局機能に関して発想のもととなるような情報や技術を紹介していく予定になっています。ドラッグストアショーとは違い、保険薬局という視点から地域連携やIT化、介護福祉、サプリメントや機能性食品まで幅広い分野の中で、薬剤師のあるべき理想像を示していくという目的で開催されます。超高齢化社会が進む日本において、関係団体と協力し「認知症認定薬剤師制度」を創設する働きかけもしています。また、ファーマシーフォーラムなどの活動を充実させるため、官学を含めた関係団体と連携を図り、消費者ニーズにあった薬局機能や薬剤師職能の追及と質の向上を目指していて、その分野においては、日本薬局学会として運営を行っています。
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