薬価は国から決められた薬の値段

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
ドラッグストアで処方箋なしに購入できる薬と違い、保険調剤される医薬品の価格は「薬価」は決められていて、薬価と言われ、厚生労働大臣により告示、あらかじめが出され決められています。この使用薬剤の購入価格はが薬価基準と呼ばれ、厚生労働大臣により告示される告示になっているのでます。

薬価の果たす2つの大きな役割

薬価基準には、2つの性格があります。1つは保険医療に使用できる医薬品を定めた品目表としての役割です。つまり保健薬のリストとしての意味があり、一般用医薬品や自由診療で使われるバイアグラやピルなどには薬価がありません。手指消毒薬といったものにも薬価がありません。薬価がつけられている医薬品は、15,000品目を越えていて、内服薬が8,500品目以上、注射薬が4,000品目以上、その他外用剤や歯科用薬剤があります。

保険医療で使われる品目リストとしての役割以外に、もう1つ、薬価基準は医療保険から支払われる薬剤料を算定する基礎となる価格表としての役割があります。診療報酬の中には薬剤料があり、その薬価は厚生大臣が定めることになっています。つまり、薬価とは診療報酬を計算するときに用いられる薬の値段になのでっています。一般用医薬品には消費税がかかってきますが、調剤はサービスと考えられ、調剤される保険薬には消費税はかからず、薬価に織り込まれています。薬価は、円で表示されていて、薬剤料算定の際は、これを10円で割って小数点第1位を5捨6入してから保険点数として換算されます。

薬価はあくまで診療報酬の算定のときに使用されるもので、薬局がメーカーや卸から薬を購入する値段ではありません。したがって、薬価よりも安く仕入れた医薬品の価格との差が、いわゆる薬価差益と言われ、医療機関の利益部分になります。薬価は調査され、薬価の改訂が行われています。最近では医療費抑制のために、薬価は切り下げられているため、薬価差益での医療機関の儲けは、どんどんと少なくなってきています。


今後も議論の可能性がある2年毎の薬価改定

薬価には、すべての医薬品の名前が記載されているわけではありません。新薬などはすべて商品名で記載されています。同一成分、同一剤形での銘柄間の価格が一定以上になった場合は、先発品などは商品名で収載されますが、後発で薬価の低いのジェネリック医薬品の低薬価品は一般名で収載されます。また生薬も一般名等での収載されていて、統一名での収載となっています。薬価はほぼ2年に1回、病院やクリニックに販売されている価格調査や等を行う薬価調査によって得られたデータに基づいて改訂されています。薬価改定については、 2014年に経済財政運営と改革の基本方針をめぐる諮問会議で、2年に1度から毎年行った方が良いという意見も出ていましたが、見送りという形で現在は原則2年に1度になっています。
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