臨床医療の専門家としての薬剤師6年制による教育

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
薬学教育が4年制から、医師・歯科医師と同じ6年制に変更になりました。2012年には6年制の薬学教育を受けた新人の方々が社会デビューしてきています。裏を返せば、薬剤師はそれだけ医療に従事する専門家として多くの人々に信頼されるようでなければいけないとも言えるかもしれません。

臨床の場でしっかり対応できるための6年制

薬剤師は、医師・歯科医師等とともに医療に携わり、人の命に関連する医薬品を取り扱う職業です。そのため、しっかりとした基礎知識に加えて、豊富な実習経験が薬学教育には欠かせなくなりました。一方、登録販売者という資格ができ、ますます調剤という業務の中で薬剤師に求められる専門性も高くなってきています。こうしたことを踏まえ、2006年4月以降の入学者より薬剤師になるための薬学教育が6年制になりました。2006年4月に大学の薬学部に入学をした人から薬学6年制により教育が行われていて、実習時間が大幅に増加しています。

薬剤師になるために必要な薬学教育が4年から6年になったことにより、従来の4年制最後の学生が卒業したあと、2010年と2011年は卒業してくる新薬剤師の数が一時期少なくなりましたが、6年制になってから最初に国家試験を受けて薬剤師になった新人薬剤師さんは、2012年に初めて社会デビューしてきています。以前は4年制であった薬学教育を2年増やし6年にしたわけですが、実習をはじめ臨床に関わる実践的な能力を培い、医療人として相応しい質の高い薬剤師を養成をしていこうというのが狙いで、そのためには6年必要ということになりました。


ペーパーでの知識だけでなく、技術や態度も試験される共用試験

以前は、薬学部に入ると通常の学部試験は別として、受けなければいけない試験は国家試験だけでした。しかし、6年制では、たっぷりと病院実習と薬局実習の両方を行います。事前学習といって、実習を受ける前に1ヵ月の予習学習期間が設けられています。さらにこの事前学習をできる対象者になるためには、共用試験というものを受け、それに合格しなければいけないという要件がつきました。つまり薬剤師になるためには、普通でいくと薬学部に入学し、共用試験を受けて合格し、事前学習をし、それぞれ11週間の病院実習・薬局実習を行い、薬剤師国家試験を受け合格するというステップを踏んでいくことになります。

共用試験には、CBTというコンピューターを利用した知識を問う試験と、OSCEという技術や態度を評価する試験があります。病院実習や薬局実習は、実際の臨床現場で働く薬剤師に指導を受けながら単位をこなしていくことになりますが、それには最低限の知識・技術・心構えをもって、予習をしてから実習に入ることになります。OSCEでは、患者・来局者応対、薬剤の調製、調剤鑑査 ・調剤薬鑑査、無菌操作の実践 ・手洗いと手袋の着脱、情報の提供について、きちんと対応できるかがテストされます。
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