在宅医療において薬剤師が果たす役割

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
通常の薬局の業務の一部に、在宅医療があります。薬局は地域医療を担う存在で、高齢化社会での在宅医療は薬剤師の一つの重要な業務になっています。薬剤師は在宅医療の中で、医薬品をはじめとした提供とその適切な使用のための情報提供者としてその存在の重要性が増してきています。

在宅医療の中での薬剤師が果たす役割とその流れ

在宅医療は、医療費削減のためには有用な方法で、患者が望む場所、住み慣れた自宅で療養したいという希望にもかなっています。在宅医療では、医師をはじめさまざまな職種の専門家と連携をとりながら、チームの一員として医療を提供していくことになります。法律でも薬剤師法第22条で、医療を受ける者の居宅等で調剤業務の一部を行うことを認めるということが条文化されています。医師が処方箋をFAXで薬局へ送り、薬剤師が患者宅を訪問し、患者宅で処方箋を確認して医薬品を渡し、このときに適正使用のための情報をていねいに説明して、薬学的な管理や指導を行います。

訪問は、患者から依頼されるケース、薬局から提案されるケース、介護支援専門員やその他の職種から提案されるケース、医師の指示により行われるケースがあります。訪問後は、訪問指導報告書を作成して、連携している他の職種の人にも報告をして情報交換を行います。


薬剤師の居宅訪問と在宅患者訪問薬剤管理指導料

薬剤師は、在宅医療で患者宅を訪問した際に、まず処方箋を受け取り、薬学的管理指導計画を作成するとともに、薬剤の調製を行います。薬剤の調製が終わったら、患者宅を訪問し、そこで薬学的管理及び指導を行います。服薬状況の確認やADL(日常生活動作)などの患者の状況を把握することからはじまり、服薬指導とともに、薬剤の保管・管理の確認・指導も行い、合わせてお薬手帳等の追記をします。在宅医療の中で患者さんに指導するものとしては、医薬品の服薬指導はもちろんですが、生活習慣に対するアドバイスや住環境を衛生的に保つための指導等も行います。

訪問後は内容を薬歴等へ記載し、他の医療スタッフと情報の共有化を図ります。こうした在宅医療へ関与することで、調剤報酬の上では在宅患者訪問薬剤管理指導料として評価されることになります。在宅患者の状態が急変した場合は、急な求めに応じた対応が必要になってきますが、この場合には、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料が出されることになります。

保険薬局はこうした在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定するため、指導を行う場合には地方厚生局にその旨を届出する必要があります。訪問の前には薬学的管理指導計画書を策定し、訪問指導を行った際には、訪問指導報告書を作成し、情報を共有します。薬学的管理指導計画書は、月に1回見直し、また処方変更になった際にも見直していきます。
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