21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
日本では平均寿命が延びる一方、がん・心臓病・脳卒中・糖尿病といった生活習慣病の割合が増加していて、高齢化社会における要介護者の増加が深刻な問題になっています。そこで一次予防に重点を置いた施策が必要となり、「21世紀における国民健康づくり運動」ということで目標が定められました。これが健康づくり運動を総合的に推進していく「健康日本21」です。

健康日本21で示されている5つの方向性

「健康日本21」は2013年からスタートし、2022年を目指した健康づくり運動で、現在は第2次となっています。すべての国民がともに支え合い、健やかで心豊かに生活できる社会を目指して、5つの基本的な方向性を定めて具体的な数値目標を出しています。一つ目は「生活習慣及び社会環境の改善」で、栄養・食生活・運動・休養・飲酒や喫煙・口腔衛生といったものがこれらに含まれます。2つ目は「生活習慣病の発症予防と重症化予防」で、がん・循環器疾患・糖尿病・DOPC(慢性閉塞性肺疾患)に対し、目標値が定められています。3つ目に「社会生活を営むために必要な機能の維持・向上」として、自殺者の減少や介護保険サービス利用者の増加抑制等があります。4つ目は健康を支え守るための社会環境の整備で、飲酒や喫煙に対する目標値も示されています。5つ目として健康寿命の延伸と健康格差の縮小がかかげられています。


健康寿命を延ばすための「健康日本21」の具体的数値目標

「健康日本21」(第2次)での健康寿命の目標値は、2022年時点での目標値になっています。2010年からの平均寿命の増加分以上の健康寿命の増加をめざし、都道府県別の結果についても縮小していくことになっています。栄養・食生活面では、2022年までに野菜及び果物の摂取量を1日平均277g(2011年時点)から350?に、果物の摂取量が1日平均100g未満の人の割合を61.4%から30%に減らす目標が定められています。

運動関連では、20歳~64歳の日常生活における歩数を増やして、男性9000歩、女性8500歩にし、運動習慣者の割合を増やしていくことになっています。また約20%ある高校3年生での飲酒を撲滅していくこともあげられています。

こころの健康面では、2012年人口10万人に21.0人だった自殺者を19.4人に減らし、メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合を2007年時点で33.6%だったものを2020年には100%にするということになっています。この他、休養面では、過労働時間60時間以上の雇用者の割合を2011年の9.3%から2020年には5.0%を目標に減らしていきます。

生活習慣関連では、メタボリックシンドロームの該当者及び予備群と定期健康診査・特定保健指導の実施率の向上を目指しています。2008年には1,400万人いたメタボリックシンドロームの該当者・予備群は、2015年までに25%減少させるという目標が出されています。
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