医療提供施設として求められる休日・夜間診療に対する薬局

公開日: 2015年02月20日
著者: yakujiman
Yakujiman
プロフィール
  • yakujiman
  • 製薬会社の学術関連部門・薬事関連部門にて、製品の学術資料・パンフレットの作成、通知・通達のチェックと情報収集、添付文書・製品表示の原稿作成、製品広告のチェック等の仕事をしてきました薬剤師です。関連する業界の情報等を集め、管理薬剤師のためのマニュアル等の作成も行ってきました。今まで携わっていた製品は、医療用医薬品・一般用医薬品の他にも、医薬部外品・化粧品、サプリメント、衛生雑貨、試薬といった幅広い分野に渡っています。
現在、医療法の条文では、調剤を実施する薬局その他の医療を提供する施設に関しては、「医療提供施設」と定義しています。薬局も他の医療提供施設の中の1つとして、国民の安全な生活を守り、そこで働く薬剤師もその職能を全うする必要があります。それは、平日のみならず、休日・夜間を問わず大切なことです。

休日・夜間診療に対する薬局の調剤報酬

面分業が浸透し、かかりつけ医・かかりつけ薬局をもつことが推奨されている昨今、薬局が医療提供施設の1つとして夜間でも休日でも、地域の人の健康を守り、安心・安全な生活を確保することは大切な職務になっています。

平成26年度に調剤報酬の見直しが行われ、薬局の夜間・休日等加算は、当該保険薬局が表示する開局時間内の時間において、平日19:00~8:00、土曜日13:00~8:00、休日(日曜日・祝日・12月29日~1月3日)・深夜に調剤を行った場合、処方箋受付1回について40点加算できることになっています。

また夜間・休日等加算を算定する保険薬局については、開局時間を保険薬局店舗の内側及び外側のわかりやすい場所に表示し、夜間・休日等加算の対象となる日及び受付時間帯をわかりやすい場所に掲示することになっています。

客観的に休日又は深夜における救急医療の確保のために調剤を行っていると認められる保険薬局においては、調剤料の夜間・休日等加算は算定可能で、開局時間内に調剤した場合であっても、調剤技術料の休日加算又は深夜加算についても算定できることから、試験的に薬剤師が24時間常駐する店舗がでてきています。


休日・夜間診療に対する薬局の今後の課題

一般用医薬品のネット販売が解禁され、いわゆる軽医療に対する電話相談に対して、一般用医薬品や医療材料、健康食品等の情報提供を行うのも薬剤師の1つの職務になっています。ネットは24時間動いていますし、調剤でも休日・夜間診療の医療機関から処方箋が発行された場合は、処方箋を受け取り調剤をする必要があります。このため休日・夜間対応においては、地域の薬剤師会が体制を整えていて、輪番制による対応をとり、24時間対応できるようになっています。またこれらの情報は地域薬剤師会のホームページや、各々の薬局や医療機関により告知されています。

特に深夜となると防犯対策も重要ですが、営業時間外は防犯上、インターホンで受付をし、木製引き戸のわずかな隙間から処方薬を渡すというような方法がとられたりしています。今までは緊急病院の面前ぐらいしかなかった深夜開業の薬局ですが、調剤報酬の改訂もあり徐々に増えている傾向にあります。24時間営業となると強化アクリル製のパーテーションを設けてスタッフの身の安全にも配慮するなどの工夫や、マンパワーをどう確保していくかといった問題も課題となってきます。
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